ヨシ紙とは
Yoshi-Paper
河川敷に生えるヨシをパルプに加工し、そのヨシパルプを使用目的に応じて5%から100%配合したヨシ紙を抄造しています。
山田兄弟製紙がつくるヨシ紙は、琵琶湖淀川水系の葦を中心に、日本各地で刈り取られた葦も含めて、日本国内でヨシパルプに加工したものを使用しています。
環境にやさしいヨシ紙
Environmental Performance
ヨシには水質浄化作用があります
ヨシは水辺に多く生える植物で、河川などの水中に含まれるリンやチッソを吸収して育ちます。
リンやチッソは、水の富栄養化の要因であり、これを吸収するヨシは水質を浄化する作用があります。
ヨシは多年草の植物で、1年で枯れます。
ヨシは刈取りやヨシ焼きを行わなければ、その数は減少していきます。
ヨシを紙として使用することで、ヨシの立ち枯れによる河川の流入を防ぐことができます。
ヨシを植えて刈り取り、ヨシ紙として活用することでサスティナブルな未来を目指します。
植える・刈る・作る・使う!ヨシ紙で社会貢献・環境保全
環境、貧困、紛争など、世界のさまざまな課題を解決するために、
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際社会の共通目標です。17のゴールが掲げられています。
ヨシ紙を作ること・使うことはSDGsの目標実現に役立ち、環境保全・貢献につながります。
私たち山田兄弟製紙株式会社の重点取り組み項目
ヨシを植えて刈り取り、ヨシ紙として活用することでサスティナブルな未来を目指します。
「つくってうれしい」「つかってうれしい」「地球もうれしい」
非木材使用のヨシ紙
非木材であるヨシを使うことで少しでも木材伐採防止に役立ちます。
山田兄弟製紙のヨシ紙は非木材グリーン協会のヨシ紙です。
ヨシの環境性能
Environmental Performance
ヨシ紙ができるまで
Process of Yoshi Paper
1.ヨシの刈取り
12月下旬から2月末頃まで、葦が充分に立ち枯れした時に、ヨシ刈りを行います。日本各地の河川敷で、湖で、地域の方やボランティアの方々で刈り取りが行われています。
2.ヨシの出荷準備
葦を束にし乾燥させ、ヨシパルプ工場に運びヨシパルプに加工します。
葦の刈り取り量が少ない場合は、一旦弊社の倉庫に集め、パルプに加工できる量になってからヨシパルプに加工しています。
3.ヨシのパルプ加工
パルプ工場の大きな釜(通称地球釜)で煮て、パルプに加工します。
(西嶋和紙工業協同組合にて)
4.原料づくり
当社ではヨシ紙の使用用途に合わせて、ヨシパルプを5%~30%配合してヨシ紙を抄造しています。
5.ヨシ紙を漉く
当社では機械で紙を漉きます。一定の厚み・均質なヨシ紙を漉くことが出来ます。
6.仕上げ・検品
1枚1枚、キズやピンホールがないかチェックして、出荷しています。
ヨシ紙で作られた商品は久兵衛にて販売されています